このたびはアトリエ ル・ミュゲをご利用頂き誠にありがとうございます。
オーナーシェフの渋谷忠明と申します。
アトリエ ル・ミュゲは1993年5月1日杉戸高野台西口駅前にビルの1階テナントとしてオープン。
そして、15周年を迎えた2008年現在の場所に移転、リニューアルオープンいたしました。
店名の「ル・ミュゲ」とはフランスの「すずらん祭り」のことです。
すずらんは幸運をもたらすお守りとされ、5月1日、パリの街角はすずらんで溢れ、人々はこの可憐な花を買い求めます。
私たちの創るお菓子を通して皆様に幸運を、お届けする事が出来れば・・・・。
との思いを店名に込めました。
お菓子は、お客さまに喜んでいただくための一つのアイテムと私は考えています。
そして、私たち菓子屋の仕事は「幸せ」をお客さまに提案すること。
誕生日に、仲のいい友達と一緒に、自分へのご褒美として、料理の後のデザートに、
そして大切な記念日に、どのシーンにも「笑顔」と一緒に「ミュゲのケーキ」がそばにあれば・・・。なんて素敵で幸せなことでしょう。
私はこの仕事に、とても誇りを持っています。
そして、「あそこは楽しいからまた行きたい」と、自然に思っていただけるような店にしていきたいと思っています。
■ 当店のこだわり
当店のこだわりは「素材」「安全」「サービス」の「3つの柱」です。
どれもミュゲを支えている大切な柱です。
1つ目の柱は、素材のもつ本来の味を大切にし、その力を生かしてあげることです。
例えば、フルーツなどは一度コンフィチュール(ジャム)などにして、その味と力を強めてあげてから使用するようにしております。
また、「レシピのための材料ではなく、材料のためのレシピ」の考えのもと、この材料を生かすためにはどう調理すればいいか、料理的感覚でお菓子に接しています。
そして、なによりも大切にしいるのが、自分の舌の感覚、そう、味覚です。
安くても美味しいものは美味しい。ブランドや値段に惑わされない、美味しい素材の発掘、創意工夫による安くておいしいお菓子をお客さまに提供することは、プロとして当然のことだと思っております。
2つ目の柱は、安全です。
生菓子、焼き菓子などのほとんどの製品において、保存料などの添加物は一切使用しておりません。自分の家族、子供に安心して食べさせられることが大前提です。
そして、もうひとつ大切な柱がサービス(接客)です。
私が常に、パートナー(店員)さんに言っていることは、「パーソナルなホスピタリティー」の提供です。
「みなさんの魅力と心に残るサービスでお客さまを感動させましょう。心からの感謝の気持ちを出来る限りお客さまのお名前を添えて言葉にしましょう」と毎日言っております。
まだまだ、お客さまが満足できる対応は出来ていませんが、精一杯努力を続けていく所存です。
■渋谷 忠明 プライベート プロフィール
渋谷忠明は1965年11月19日千葉県に生まれました。
さそり座、巳年、趣味は読書とオートバイです。
幼年期は、姉2人の後にやっと生まれた男の子として、家族の愛に包まれながらすくすくと育つ。
小学校の時、ケーキ屋でアルバイトをしていた姉の影響で、将来お菓子屋になると言っていたそうですが、本人は全く覚えていません。(まさか本当にケーキ屋になるとは・・・。)
中学の時はバレーボール部で県大会出場。
高校の時は空手部で全校大会出場と、まあまあそれなりの成績を残しました。
勉強の成績は、高校入学時はトップクラスでしたが、高校で全く勉強しなかった私の成績は3年生なる頃には下の方へ落ちていました。
それでも、自分の学力を顧みずエンジニアを目指して大学を受験したのですが、数校受けて全滅という散々たる結果。
そして、浪人生活に入る事になりました。
予備校に通いながらアルバイトでもしょうと思い、たまたま、草加のケーキ屋の門をたたいたのが、私のケーキ屋人生の第一歩でした。
そして、ある日突然、私の人生を変える出会いが待っていたのです。
それは、大山君というケーキ屋を親戚に持つ、小中学校の同級生の登場でした。
彼は、高校時代から叔父さんのケーキ屋でアルバイトをしていたのです。
この再開を機会に頻繁に会うようになっていまいた。そう、彼にケーキ屋の世界に引きずり込まれていったのです。
彼を通してケーキ屋の知り合いも増えていきましたが、もともとエンジニア志願の私は、ケーキ屋のバイトを辞める決意をします。
しかし、大山君の説得に負け、幸か不幸か、彼の叔父さんの紹介で、別のケーキ屋さんに就職することが決まってしまったのです。
その後、埼玉県内や都内で修業を重ね(一時フランスでの修業を目指すも断念)
1993年自立して「ミュゲ」を立ち上げ現在に至ります。
今から思うと、彼がいなかったら、厳しい修業にも耐えられなかっただろうし、まして自分の店を開店することなど出来なかったかもしれません。
彼とは、お酒を飲みながら、お菓子屋についての夢や希望を語り合ったり、おやじ(経営者)の愚痴を言い合ったものです。
彼は、私よりも先に茨城県守谷市に「お菓子の家メープル」を開店しました。
もちろん今でも、いい友達ですし、いいライバルです。
気付けば菓子屋になって、もう数十年・・・・。
月日の流れは速いものです。
■ 終わりに
茶人、千利休は一期一会と称し「客を迎えるのは一生涯中のこの一回の他にあらず」と申しております。
この不思議とも思われる、縁ある出逢いこそ大事ではないかと思っております。
私は、お客さまを始め全ての縁に日々感謝し、心を託してお菓子を創っております。
以上、長い文章になってしまいました。
これも、あなたに「ミュゲ」のことを、もっともっと知っていただきたいとの思いからです・・・・。
お許しください。
お時間があるときには、また「ミュゲ」へお越しください。
心からお待ちしております。
追伸:
ご来店の際には、ひと声おかけください。
アトリエ ル・ミュゲ オーナーシェフ 渋谷 忠明